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※順不同・敬称略

町山智浩 (映画評論家)

『アクト・オブ・キリング』はインドネシアで共産主義者を虐殺した側の「演劇療法」だったが、これはカンボジアで共産主義に虐殺された側の「箱庭療法」だ。
人民の血を吸った土人形で取り戻そうとする失われた少年時代が胸に迫る。

森達也 (作家・映画監督)

観始めてすぐ、今度はこうきたかと唸る。生涯を通してカンボジアの虐殺を問い続けるリティ・パリュは、同時にまた映像を駆使する詩人でもある。
情報を極限までに削られた映像は、だからこそ饒舌に語り続ける。人形たちの表情はみな哀しい。ここには追悼と憎悪と赦しのすべてがある。

山村浩二 (アニメーション作家/東京藝大大学院教授)

素朴な泥人形達が、逸しか記録映像より雄弁に、失われた美しい思い出と悪夢を紡ぎ出す。虐げられた人々の如く寡黙だからこそ、心の深い所に真の歴史を刻みつける。

ジョシュア・オッペンハイマー (『アクト・オブ・キリング』監督)

リティ・パニュは思いもつかないやり方で歴史を再現し、カンボジアの虐殺や人々の記憶を、丹念にそして緻密に掘り起こし、驚くべき作品をつくり上げる。

港千尋 (写真家・多摩美術大学教授)

『消えた画 クメール・ルージュの真実』は、地上の地獄と化した労働キャンプで多くの家族を失いながら、奇跡的に生き延び、やがて映画監督となったひとりの人間が、想像力を駆使してこの難問に立ち向かった、驚くべき映画である。
パニュ少年は、悲惨の泥沼のなかから、希望のかけらを取り出して、わたしたちに手渡そうとしている。

ニューヨーク・タイムズ

頭から離れない。間違いなく今年を代表する1本。虐殺が生じたカンボジアという場所で懸命に生き延びた少年を鮮やかに描き出すドキュメンタリー。

ロサンゼルス・タイムズ

詩的で深遠、そして刺激的。強力な効果を生み出すために独特な手法で様々な表現手段を織り交ぜたドキュメンタリー。

ニューヨーク・タイムズ

本質的で、脳裏に焼き付き、ときに衝撃的なこの作品は――断片的な回想と部分的な告発が入り混ざっている――その題名が示唆するように、記憶の隙間を埋めるものである。驚くべきドキュメンタリー!。

タイム・アウト・ニューヨーク

★★★★★!

ニューヨーク・デイリー・ニュース

この歴史の記録を見逃してはならない。

ウォール・ストリート・ジャーナル

人形たちに気高ささえ感じる。

ニューヨーカー

細部まで見事に描写された作品。
パニュは記憶そのものの苦しみと責任を映画にすることで、クメール・ルージュの犠牲者の名誉を回復する。

ヴィレッジ・ボイス

穏やかで繊細な作品。私がこれまでに見たどんな作品とも異なる、幽霊のようにも魔法のようにも感じられる、奇妙でなお美しい作品だ。

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