STAFF
監督・脚本・撮影・編集・製作総指揮:キム・ギドク
【プロフィール】

1960年生まれ。パリでアートを勉強した後、韓国に帰国し、脚本家としてのキャリアをスタートさせる。1996年に低予算映画『鰐~ワニ~』で監督デビュー。それ以降、その難解なキャラクター、衝撃的な映像、他に類を見ないメッセージで、批評家と観客から称賛されている。『サマリア』(2004年ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(監督賞)受賞)、『うつせみ』(2004年ヴェネチア国際映画祭にて銀獅子賞(監督賞)受賞)、『アリラン』(2011年カンヌ国際映画祭にてある視点賞受賞)など、世界的に評価の高い作品を手掛け続けてきた。とりわけ、『嘆きのピエタ』は2012年ヴェネチア国際映画祭にて金獅子賞を受賞した。2013年には再び、『メビウス』がヴェネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門に出品された。
【キム・ギドク監督 メッセージ】
映画の冒頭で殺される女子高生オ・ミンジュとは誰なのか?観客それぞれの“殺されたオ・ミンジュ”が存在するだろう。
それがどんな人物であれ、観客はこの映画を見終えるために、自分自身のオ・ミンジュを存在させなければならない。
それから、結末を受け入れるか、あるいは否定することになるだろう。
もし殺された者の気持ちを知っているなら、この映画を見る必要はない。
きっと理解してくれる人がいるだろうと信じて、この映画を撮った。
理解してもらえなくても、どうすることもできない。これが現状で、現在の私たちの姿なのだから。
【フィルモグラフィー】
1996 | 鰐(ワニ) (Crocodile) |
1997 | ワイルド・アニマル (Wild Animals) |
1998 | 悪い女 青い門 (The Birdcage Inn) |
2000 | 魚と寝る女 (The Isle) |
第57回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門 | |
第19回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭金の大鴉賞(グランプリ) | |
2000 | リアル・フィクション (Real Fiction) |
2001 | 受取人不明 (Address Unknown) |
第58回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門 | |
2001 | 悪い男 (Bad Guy) |
第16回福岡アジア映画祭グランプリ | |
第35回シッチェス・カタロニア国際映画祭オリエント急行賞 | |
2002 | コースト・ガード (The Coast Guard) |
第38回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭FIPRESCI賞・NETPAC賞 | |
2003 | 春夏秋冬そして春(Spring, Summer, Fall, Winter…and Spring) (Crocodile) |
第24回青龍映画賞(韓国)最優秀作品賞 | |
第41回大鐘賞映画祭(韓国)最優秀作品賞 | |
第51回サン・セバスティアン国際映画祭観客賞 | |
2004 | サマリア (Samaritan Girl) |
第54回ベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞) | |
2004 | うつせみ (3-Iron) |
第61回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)・FIPRESCI賞 | |
第9回釜山国際映画祭NETPAC賞 | |
2005 | 弓 (The Bow) |
2006 | 絶対の愛 (Time) |
第42回シカゴ国際映画祭プラーク賞 | |
2007 | ブレス (Breath) |
2008 | 悲夢 (Dream) |
第27回ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭 | |
オービット・コンペティション・グランプリ | |
2011 | アリラン (Arirang) |
第64回カンヌ国際映画祭<ある視点>部門 最優秀作品賞 | |
2011 | アーメン (Amen)(未) |
2012 | 嘆きのピエタ (Pieta) |
第69回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞 | |
第49回大鐘賞映画祭 (韓国) 主演女優賞(チョ・ミンス)・審査員特別賞(キム・ギドク) | |
第32回韓国映画評論家協会賞(韓国) 最優秀作品賞・監督賞(キム・ギドク)・主演女優賞(チョ・ミンス)・国際批評家連盟賞 |
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第6回アジア太平洋映画賞審査員大賞(チョ・ミンス) | |
第13回東京フィルメックス観客賞 | |
第33回青龍映画賞(韓国)最優秀作品賞 | |
第17回サテライト・アワード 外国語映画賞 | |
第9回ドバイ国際映画祭 アジア・アフリカ長編コンペティション部門 最優秀監督賞 | |
2013 | メビウス (moebius) |
第70回ヴェネチア国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション部門出品 |