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南北朝鮮の統一を願うすべての人々にこの映画を見てもらいたい

朝鮮は60年以上にわたって分断されており、南北朝鮮の離散家族のうち、月に一度面会できるのは200家族にすぎません。 また、そうはいっても南北が政治論争になると、離散家族の苦悩はまるで顧みられない。現在、南北朝鮮は統一について話し合ってはいるものの、 現実には何の行動も取られていないのが実情です。『プンサンケ』では、南北朝鮮の未来は希望のないものであり続けるしかないと警告しています。 南北朝鮮は、いったいいつまで世界の超大国の板挟みとなって、無益な争いを続けるのでしょうか?プンサンケは朝鮮半島の伝統的な頭のいい犬の象徴です。 本作は、南北朝鮮が武器を捨て、非武装地帯にある有刺鉄線のフェンスを取り払い、離散家族の苦悩を終わらせ、ひいては南北朝鮮の再統一を願って製作しました。 誰が間違っていて誰が正しいかを論じ続ける限り、平和的な統一は実現できないでしょう。今や、過去のすべてを水に流し、お互いに真に理解し合おうと努める時です。 南北朝鮮それぞれの良い点は伸ばし、世界でうまく共存する方法を見つけねばなりません。 私は、南北の人々が一緒に集える日が一日も早く来るよう、“プンサンケ”が銃撃される危険を冒して越えたあの非武装地帯に、自然公園が作られることを望んでいます。

―――――キム・ギドク

若き視点で描く南北“分断”の現実

『プンサンケ』は、私が自分自身を再発見する手助けとなった映画だと思います。キム・ギドクは、「『プンサンケ』は自分を立ち向かわせてくれる映画だ」と言いましたが、私も同感です。 この作品は私を再び高揚させてくれる映画です。 本作は、まわりに何もないさびれた廃墟のなかで、ただ情熱だけで撮影された映画です。 お金ではなく、全撮影スタッフ・キャストの夢と情熱で作られた映画なのです。 俳優陣とスタッフの犠牲的精神と努力、またキム・ギドクの信頼なしには、この映画はできなかったでしょう。 私は海外留学した時に、北朝鮮の学生と出会っても互いに警戒して、当初言葉を交わすことが出来ませんでした。 その時、まさにこれが“分断”だと認識しました。そして南北の現実を30代である自分の視点で描きたいと思ったのです。 今回『プンサンケ』を監督する機会を持てて非常に幸せです。 そして分断国家、朝鮮に住むひとりの人間として、皆さんがこの映画を、統一への憧憬から製作された映画だと考えてくれることを願っています。

―――――チョン・ジェホン

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