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監督/ジェームズ・アイヴォリー
James Ivory

1928年6月7日、カリフォルニア州バークレー生まれ。オレゴン大学で建築学と現代美術を専攻したのち、南カリフォルニア大学映画科を修了。初監督作品は、脚本、撮影、製作も兼ねた卒業制作で、30分のドキュメンタリー「VENICE: THEME AND VARIATIONS」。61年にはイスマイル・マーチャントとともに“マーチャント=アイヴォリー・プロダクション”を設立。ヘンリー・ジェイムズ原作の3作品「ヨーロピアンズ」「ボストニアン」『金色の嘘』、ジャブヴァーラ原作の『熱砂の日』、E・M・フォースター原作の3作品『眺めのいい部屋』『モーリス』『ハワーズ・エンド』、アメリカに戻ってタマ・ジャノウィッツのベストセラーを映画化した『ニューヨークの奴隷たち』、イヴァン・S・コネル原作の『ミスター&ミセス・ブリッジ』、ダイアン・ジョンソンのベストセラーの映画化『ル・ディヴォース~パリに恋して』など名著の映画化でも名高く、『日の名残り』の原作者カズオ・イシグロはのちに『上海の伯爵夫人』でオリジナル脚本を書き下ろした。
05年5月25日、イスマイル・マーチャントがロンドンで死去。『上海の伯爵夫人』が遺作となった。本作はアイヴォリーと“マーチャント=アイヴォリー”にとって新しい出発の作品となる。

脚本/ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
Ruth Prawer Jhabvala

1927年、ドイツ・ケルン生まれ。イギリスに移住してロンドン大学で英文学を修める。彼女の小説「新婚生活」をアイヴォリーが映画化したのち、続く「インドのシェイクスピア」で初めて監督アイヴォリー、製作マーチャントとともに企画開発から映画に携わる。オリジナル脚本「ROSELAND」『ジェファソン・イン・パリ』『サバイビング・ピカソ』のほか、これまでに24本の“マーチャント=アイヴォリー”作品の脚色を手掛ける。75年には「熱砂の日」で英ブッカー賞を受賞、84年にはその映画化『熱砂の日』で英国アカデミー賞脚本賞を受賞。86年には『眺めのいい部屋』でアカデミー賞脚色賞を、90年には『ミスター&ミセス・ブリッジ』でニューヨーク映画批評家協会賞の脚本賞を受賞。『ハワーズ・エンド』ではふたたびアカデミー賞脚色賞を受賞し、カズオ・イシグロ原作の『日の名残り』でもノミネートされた。

原作/ピーター・キャメロン
Peter Cameron

1959年、ニュージャージー州生まれ。少年期をイギリスで過ごす。ニューヨークのハミルトン大学卒業後は86年に短編集「ママがプールを洗う日」でデビュー。これまでに5冊の小説と3編の短編集が刊行されている。長編2作目「THE WEEKEND」(94)がジーナ・ローランズ、ブルック・シールズ主演で99年に映画化されたほか、3作目「ANDORRA」(97)、5作目「SOMEDAY THIS PAIN WILL BE USEFUL TO YOU」(07)の映画化にあたっては自ら脚色も担当している。本作の原作となった「最終目的地」(新潮クレスト・ブックス)は4作目の長編小説として02年に刊行され、PEN/フォークナー賞やロサンゼルス・タイムズ文学賞の最終候補になるなど高い評価を受けた作品。12年2月に待望の新作「CORAL GLYNN」を発表した。

撮影/ハビエル・アギーレサロベ
Javier Aguirresarobe

ゴヤ賞(スペイン・アカデミー賞)撮影賞ノミネート11回、うち受賞6回を誇るスペイン映画界の至宝。ビクトル・エリセの『マルメロの陽光』(92)などで賞賛され、国際舞台で一躍脚光を浴びる。4度目のゴヤ賞受賞作、アレハンドロ・アメナーバル監督、ニコール・キッドマン主演の『アザーズ』(01)でさらにその名声を高める。ゴヤ賞9度目のノミネートとなったアルモドバルの『トーク・トゥ・ハー』(02)、米アカデミー賞の外国語映画賞や5度目のゴヤ賞撮影賞を受賞したアメナーバル監督の『海を飛ぶ夢』(04)、ヴァラエティー誌が“光線を描く天才、この10年で登場したスペイン映画の中でもっとも興奮をかきたてられる撮影”と絶賛評を寄せたミロシュ・フォアマンの『宮廷画家ゴヤは見た』(06)、ウディ・アレンの『それでも恋するバルセロナ』(08)、ジョン・ヒルコート監督、ヴィゴ・モーテンセン主演の『ザ・ロード』(09)、大人気シリーズ『トワイライト・サーガ』(09、10)など、その活躍は多岐にわたる。『最終目的地』は “マーチャント=アイヴォリー・プロダクション”との記念すべき初タッグとなった。

音楽/ホルヘ・ドレクスレル
Jorge Drexler

『モーターサイクル・ダイアリーズ』(03)の〈AL OTRO LADO DEL RIO〉でスペイン語楽曲およびウルグアイ人として初めて米アカデミー賞主題歌賞を受賞。授賞式では知名度の低い彼に代わってアントニオ・バンデラスとカルロス・サンタナが曲を披露したため、受賞の壇上でスピーチのかわりにアカペラで自ら歌って話題をさらった。1964年9月21日、本作の舞台であるウルグアイに生まれる。5歳でピアノを、11歳でクラシック・ギターを始める。89年から作曲を始め、92年にデビューアルバム〈LA Luz QUE SABE ROBAR〉を発表。近年はウルグアイのミュージシャン仲間とアルバムを製作、カタロニアの7都市で行った07年11月のツアーを録音した〈CARA B〉(08)はスペイン音楽院賞の最優秀アルバム賞を受賞したほか、グラミー賞やラテン・グラミー賞にもノミネートされた。
『最終目的地』にはエンディング曲〈EL MUSEO DE LAS DISTANCIAS ROTAS〉と〈LA BRUMA DEL AYER〉の2曲を書き下ろした。

美術/アンドリュー・サンダース
Andrew Sanders

ニューヨークに育ち、英ブライヤンストン・スクールで教育を受ける。マンチェスター大学で演劇を学び、卒業後はエディンバラのライシアム・シアターで美術と衣装を担当。映画界に入る前は、77年にピンク・フロイドのアメリカ・ツアーを飾ったかの有名な“空飛ぶブタ”をデザイン。ニコラス・ローグの『ジェラシー』(79)で美術を担当した後、オスカー受賞作『炎のランナー』(81)、大島渚の『戦場のメリークリスマス』(83)、スコセッシの『最後の誘惑』(88)、ベルトルッチの『リトル・ブッダ』(93)、アン・リーの『いつか晴れた日に』(95)、クローネンバーグの『スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする』(01)など時代を牽引する数々の作品に携わってきた。
“マーチャント=アイヴォリー”作品は『サバイビング・ピカソ』『金色の嘘』『上海の伯爵夫人』に続いての参加。

衣装デザイン/キャロル・ラムジー
Carol Ramsey

ペンシルヴァニアに生まれ、ボストンのニューイングランド音楽院に進みハープシコード演奏で学位を取得。その後、舞台、舞踏、広告、映画の衣装デザインの世界へ。90年にはLAに移り、『キング・オブ・ニューヨーク』(90)『サンタクローズ』(94)『最‘狂’絶叫計画』(03) 『バッドボーイズ2バッド』(03)『モンスター上司』(11)などに携わる。
“マーチャント=アイヴォリー”作品には『ニューヨークの奴隷たち』『ミスター&ミセス・ブリッジ』『サバイビング・ピカソ』『シャンヌのパリ、そしてアメリカ』『ル・ディヴォース~パリに恋して』に続いての参加。

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