COMMENTS


※順不同・敬称略

中沢 けい (原作者)

小説のスピリッツをこんなにも生かした映画が出来て、とても嬉しいです。

国塩 哲紀 (東京都交響楽団芸術主幹)

吹奏楽部も思春期も遠い昔になってしまった人間にとっては、
ただぼんやりと川の流れを眺めているような、そんな映画。それでいて不思議な余韻。
しかもその余韻は、観終わった直後よりも、何日か経ってからのほうが深く、忘れ難い。

長生 淳 (作曲家・東邦音楽大学講師)

私自身が体験してきた中学の吹奏楽部はまさにこういった空気のもの、
自分が中学生に戻って、一緒に時を過ごしているかのようで、目尻をこっそり拭うのに苦労しました。
音楽にふれる原点として、第一組曲と同じくらい大切なものとして、
多くの方々に見てもらいたい、とりわけ現場の先生方に!と強く願わずにいられません。

エリック 宮城 (トランペット・フリューゲルホルン奏者)

楽隊のうさぎを見終わった今、とても不思議な感覚、気持ちで一杯です。
僕はアメリカ生まれ、アメリカ育ちですがこの映画を見ていて自分自身の中学時代を振り返っている様な気持ちに!
ご覧になればお分りになると思いますが、登場している生徒達、先生、など皆が過去に出会った様な懐かしい感じがし、
見ている自分が徐々に主人公の奥田君とダブってきました。
音楽がメインのテーマですが、音楽を通じての友達、先輩、後輩との心の交流が自然に映り出されていて、
吹奏楽にあまり馴染みが無くてもしっかりとメッセージが受け止められます。
でも何よりも僕が感動したのは実際に出演している子供達が奏でる素朴で、純粋で、
そして透き通る様な正直な演奏です!!!
音楽の持つ優しさを、子どものピュアな視点から描かれた癒したっぷりの素敵な作品です!

オリタ ノボッタ (BIG HORNS BEE、COLORS、サキソフォン奏者)

「吹奏楽、それは青春の響き!」
とっても素敵な吹奏楽映画が出来あがりました!自分にとって、一生通して常に身近にある物、それは音楽です。
山口の中学校でたまたま入部して出会った吹奏楽!それがきっかけで、今はプロの音楽家として
音楽と接しています。吹奏楽で大事な事、それはみんなで合わせていく事!
音程やリズム、ハーモニーやテンポ、タイミング....でも一番大切な事は「気持ちを合わせる事」。
そんな事を主人公は、学んでいっているのかもしれません。
音楽は、素敵です!吹奏楽部の人、吹奏楽部だった人、そして総ての音楽を愛する人に見て頂きたいと思います。

須川 展也 (サクソフォン奏者)

自分自身の中学生時代が蘇りました。吹奏楽に出会い、その魅力にはまり、アンサンブルの喜びを知った3年間…。
気がついたらどんどんのめり込み、今では演奏家になっちゃいました。
まわりのメンバーより遅れて、落ち込む中、緩やかに上達していくデリケートな中学時代。
ご覧になる方々が、心に秘めた青春をそっと思い出せる、そういう映画です。

田中 靖人 (サクソフォン奏者、東京佼成ウインド オーケストラ コンサートマスター)

中学生の時、特に興味があったわけでもなく、楽譜も読めなかったのに
友達に誘われて何となく入部した吹奏楽部。
多感な中学時代に始めた音楽が、自分にバッチリハマってのめり込んで、
気が付いたら演奏家になっていました。
駆け足で過ぎた、青春時代の想い出は吹奏楽部のことばかり。
「楽隊のうさぎ」を観ていると、吹奏楽部の仲間や先生、演奏した曲など、
あの頃の空気を思い出して、何度も映像とオーバーラップしました。
そして、あの頃の純粋な気持ちを忘れずに、大切にしていきたいと思いました。

川村 夕祈子 (アクチュール編集長)

ほぼ素人だと思われる中学生の日常、表情がスリルに満ちている。
「ゲゲゲの女房」に続き、見えている人には見えている
日常に潜む異世界のものをすっかり現実に組み込んでしまう様は何より映画的で、
この地味で滋味な風合いが、鈴木卓爾的ファンタジーの醍醐味。
穏やかな雰囲気につつまれながらも、やけにざわざわしました。

ヴィヴィアン佐藤 (美術家、ドラァグクイーン)

『楽隊のうさぎ』を見て、「アートらしさ」とか「特異」だとか、「生涯前衛/アヴァンギャルド」だとか、、、
そんなことが吹き飛んでしまいました。そんな一見、大それた大袈裟な言い回しはむしろどうでも良く、
とても小さなことに見えてくる様な、そんな衝撃的でむしろスケールの大きい映画が『楽隊のうさぎ』でした。
初々しい素材感と、ドラマやドキュメンタリーという枠さえまったく無意味にしてしまう様なその曇りの無い存在感。。。
素晴しかったです。浜松には音楽の神さまがいるのかも知れませんね。。。。

浦川 留 (ライター)

中学の部活では、1つ上なだけの先輩がすごく大人に見えたなーとか。
部活引退=受験態勢突入だったなーとか。
不登校といった言葉とは無縁な牧歌的時代だったなーとか。
はるか昔の中学生時代をなつかしく思い出しました。
かつて見たことがないくらい善良キャラな宮崎将や井浦新の魅力を再発見し、
主人公をはじめ多感な思春期の少年少女たちも生き生きとして印象的でした。

原田 和典 (音楽評論家)

「主演キャラクターが吹奏楽部」というと、だいたいトランペットのようなブラス楽器を担当していることが
多いような気がするのですが、この映画で主役を演じる川崎航星さんは打楽器担当です。
縁の下の力持ちとして、アンサンブルのリズム面をまとめる役目です。「リズム隊が主人公」というところに、
ぼくは物語の面白さを感じました。また、「猛練習の末、コンクール優勝」的なストーリーではないところにも
親しみが持てました。努力した者すべてが栄誉に輝ける現実は存在しないからです。
内気な少年が徐々に力強くなっていく過程、物語の節目に登場する「うさぎ」。プロの吹き替えに一切頼らず、
自分たちで行なったという演奏の数々も聴きものです。

関口 直人 (CM音楽プロデューサー)

音楽が大好きなものですから、初めて楽器に触った時のことや、
中学時代に音楽会で指揮をした時のこと、
初恋の彼女が弾いてたショパンのピアノ曲など、
「楽隊のうさぎ」を見ながら、思いが巡りました。
子供たちが、とても自然でしたね。

井手口 満 (サンパウロ 宣教推進部)

中学生となった子たちの想いが新鮮に描かれ、
彼らの汗や音楽室の空気のようなものが感じられる映画でした。
等身大の映画です。

寺脇 研 (映画評論家、京都造形芸術大学教授)

これは浜松発の、子どもの成長を信じる心に満ちた温かい映画である。
中学生を信じよう。そして彼らの未来へ向けた歩みを見守ろうではないか。

後藤 岳史 (映画ライター)

彼らののろのろとした「歩み」に対し、先回りしないでとことんつきあい、
その細部のきらめきを生け捕ろうとするカメラにも、演出にも惹かれました。
バラバラのものが生気を帯びたまま束ねられてゆく、究極のアンサンブルを感じます。

原戸 僚子 (日本労協新聞編集部)

迷ったり立ち止まったりしながら成長していく姿、周囲の大人たち、
特に先生たちとの交流のようすが、じわりと心にしみ込むような感動的な映画でした。

水原 あやこ (ライター)

私自身高校生から吹奏楽をはじめて、パートも打楽器をやっていたこともあり共感できるところが多かったです。
初心者だからこそ味わう経験者とのレベルの差、コンクールへの気持ち、先輩が卒業してしまう不安・・・
とても懐かしい気持ちになれました。

前島 秀国 (サウンド&ヴィジュアル・ライター)

『楽隊のうさぎ』は、繊細な映画だ。コンクールに向けて課題曲の練習に励む吹奏楽部、
という設定にありがちな“スポ根青春映画”からは、完全に一線を画している。
中学入学後も友達に「おはよう」の声がけすら出来ず、
入部当初はドラムスティックの握り方さえ覚束なかった主人公・克久。
喜怒哀楽を全く表に出さない、この主人公の“目に見えない”成長ぶりを描くため、
『楽隊のうさぎ』は職業子役で固めた虚構のドラマに頼ることを一切しなかった。
それとは逆に、新入部員を迎え入れる克久の鮮やかなスティックさばきをはっきりと映し出すことで、
あるいは、クライマックスの演奏場面で彼が叩くティンパニの自信に満ちた打音をはっきり聴かせることで、
主人公の成長ぶりを簡潔かつ即物的に表現したのである。1年間の撮影期間を費やした地道な
ドキュメンタリー映画的アプローチが、文字通り“功を奏した”瞬間だ。
どんな小説にも、どんな劇映画にも描けなかった“目に見えない”成長ぶりのリアルな姿が、ここにある。
“目に見えない”うさぎと共に、彼らの成長ぶりを目撃できた幸せを、心から喜びたい。
今、私たち大人に必要とされているのは、克久のような気弱な子供たちが自信に満ちた音楽を演奏出来るような、
彼らが誰に対しても気兼ねなく「おはよう」と声がけ出来るような、つまりは劇中に流れるカザルスの
「鳥の歌」が象徴するような、平穏な環境を実現するため、“目に見えない”
うさぎのように彼らを導いていくことではあるまいか。

カズアキ部長 (『吹奏楽部あるある2』 吹奏楽部あるある勉強会 代表)

中学生キャストのみなさんが本当に素晴らしい!
自分が初めてホルンを手にした時のことを重ねて、
「あるある!」と思うことだらけで、一喜一憂しながら観ていました。
吹奏楽部の経験がない人でも、
自分自身の中学生のころを振り返って、
懐かしい気持ちでいっぱいになる……。
そんな映画だと思います。

ミキマキ (漫画家)

登場する中学生たちがリアルで等身大。
主人公の成長を、ティンパニの音ひとつでハッキリと表現していたのは
映画ならではの説得力だと思いました。
(漫画だとどうしても「音」の表現が難しいので…)
お父さんに「パーカッションに可愛い子いるのか」と聞かれた時の
克久くんの思春期全開な返しにほっこりいたしました

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